1ヶ月ほど前の7月初旬、東京から大阪を新幹線で往復した。小学生の頃、新幹線で大阪ー東京間を往復したことがあるが、静岡県辺りは線路の間際からずっと田んぼが広がっていた。新幹線という最新設備の隣にのどかな田園風景が広がっていたのを不思議な気持ちで眺めていたのを覚えている。 昼間の移動の楽しみは車窓の景色である。静岡では茶畑を多く見かけた。その先でミカン畑、愛知では温室が多かった。夏野菜か。 僅か500キロの間で、農産物が特化されていた。地理的条件が違うのだ。地形(平地や丘陵地)、地質(水はけの良しあし)、降水量(周囲の高地の有無)。僅かな地形の変化が地質・降水量の差を生み、比較優位が働いて、特産地…