日本の農業は、四季の変化が大きいこともあり、どの国の農業よりも全員が一致した行動を求められました。田植えや稲刈りのように、一斉に同一の作業をするのです。農業は気候次第ですから、お天道様に頼るしかありません。天災を被っては、諦め、耐え忍び、また立ち上がっていくのです。もくもくとコツコツと働いてこそ、収穫が得られるのです。 ほぼ決まりきったローテーションですから、リーダーとしては、昔からのことをよく知る年長者がいたら充分です。臨機応変に情勢を読んで、皆に対処させるような強力なリーダーシップはいらないのです。 目の前にある現象に絶対者をみるのが、アニミズムです。そうした現象は、経験によって得られて、…