三人展の搬出ついでに、 単色のリズム 韓国の抽象展(オペラシティギャラリー)と 狩野元信展(サントリー美術館)を観に行きました。 www.operacity.jp 70年代から80年代にかけてとくに盛んだった韓国の抽象画の展覧会です。 オペラシティの寺田コレクションには特にこういった作品が多く、 常設展でよく展示されていますが毎回非常に観応えがあります。 70年代に何故韓国でそういったムーヴメントが起こったのか、 時代背景が気になるところです。 日本で抽象画を描く韓国人作家といえば、やはり李禹煥ということになるでしょうか。 非常にストイックな作風の作品が多いのですが、 絵画という表現の豊かさに…
一日中絶賛雨予報のはずだったが、起きてカーテンを開けると遠く晴れ間も垣間見える。慌てて降雨予想を見ると午後3時まで雨雲は一帯にないじゃないか! これはもう乗っちゃうしかないんじゃね? 乗るしかないよね? そそくさと支度を済ませて暖機橋へ。 昨晩、侘び寂びについてのサイトをあれやこれやと見ていたときに、高野山の金剛峯寺に「蟠龍庭(ばんりゅうてい)」という日本最大規模の枯山水庭園があることを知った。高野山には今まで(四郎号とも)数え切れないほど行っているのに、奥の院やら道沿いのお土産屋さんには入っても、そういえば肝心の金剛峯寺の中に入ったことがなかった。 普段は気にも留めない侘び寂びなんてワードで…
戦国時代の出来事を年表にまとめた。 戦国時代 は 日本の歴史の時代区分の一つである。 前は 室町時代 後は 安土桃山時代 広義の室町時代に含まれる。 戦国時代の概要 戦国時代の文化 戦国時代の出来事 1449年 (文安6年) 足利 義政 8代将軍に 1455年 (享徳3年) 享徳の乱 1465年 (寛正5年) 後土御門天皇 即位 1467年 (応仁元年) 応仁の乱 1470年 (文明2年) 京極騒乱 1471年 (文明3年)山名豊之の殺害事件 1473年 (文明5年) 足利 義尚 9代将軍に 1479年 (文明11年) 毛利次郎の乱 1487年 (長享元年) 長享の乱 1487年 (長享元年)…
前回の京の冬の旅の続きです。 大徳寺法堂・仏殿 大徳寺の仏殿は、昨年の春、初めて一般の立入りを解禁した重要文化財です。 昨年の特別公開の際には参加できなかったので、今回の拝観を楽しみにしていました。 以下は法堂です。 法堂の天井には、狩野探幽が35歳のときに描いたといわれる雲龍図があります。 仏殿には、方広寺の大仏を作った仏師がその10分の1のサイズで試作として作った釈迦如来坐像(本尊)があります。 こちらの天井には、狩野元信が描いた天女の姿が見られました。 仏殿のガイドの方のお話を聞いて知ったのですが、仏殿の南にあるイブキは仏殿再建に近い時期に植えられたものと考えられているそうです。 仏殿の…
京都で神社仏閣を拝観すると、有名な絵師による襖絵や障壁画、天井画、掛軸、屏風絵などを見る機会が多くあります。京都の美術史や代表的な画家(絵師)、どこでどのような絵画に出会えるのかなどを簡単にご紹介します。 京都の美術史 平安時代から室町時代 京都では、平安時代に仏画を中心とした仏教美術が発達しました。鎌倉時代には中国から水墨画が伝わり、室町時代には明兆(みんちょう)、如拙(じょせつ)、雪舟、狩野派の初代である狩野正信などが活躍しました。 明兆:東福寺の画僧。「画聖」と称されました。代表作は「五百羅漢図」 如拙:相国寺の画僧。代表作は「瓢鮎図(ひょうねんず) 」 雪舟:相国寺・東福寺で修行した画…
チコちゃんから学ぶ。 「天狗はもともと流れ星」 語呂がいい。なにかのこピーのような、耳になじむ言葉でもある。 ■ 古代中国で、流れ星が地上に迫る音が、 犬(=狗)の声に似ていることから「天の狗」で天狗と見立てられた。 ■「天狗草紙絵巻」は根津美術館収蔵 →「天狗になる」は、もとは「規律を破る坊主」を示した。 ■はじめて鼻が高い天狗を描いたのは、 室町時代の狩野派絵師・狩野元信。
「京の冬の旅」は、ゆったりと京都の奥深い魅力に触れていただくためのキャンペーン。2024年は1月6日(土)から3月18日(月)の間、大河ドラマにちなんで紫式部や源氏物語、そして辰年をテーマに15件の特別公開が予定されています。 今回は、辰年に因んで泉涌寺(せんにゅうじ)、大徳寺(だいとくじ)、相国寺(しょうこくじ)で出合える“龍”スポットを紹介いたします。 電車やバスなどのアクセス情報に加えて自転車で巡る方のためのミニアドバイス付き。ぜひ旅の計画の参考になさってください。 泉涌寺「舎利殿」と「雲龍院」 京都駅の南東、十二支で言えばちょうど辰(4時ごろ)の方向にある泉涌寺は、真言宗泉涌寺派の総本…
特別展「やまと絵-受け継がれる王朝の美-」 ■2023年10月11日〜12月3日■東京国立博物館 日本絵画史に残る超有名作品の出現比率でみると、昨年の東博創立150年を記念した「国宝全部見せます」展よりも、ひょっとすると高いかもしれません。 例によって会期中、展示作品がコロコロと入れ替わります。 本展は4期に分かれていて、それぞれに目玉作品が散りばめられていますから、何度も通わないといけないわけですが、当然、コストもそれなりにかかります。 昨年の「国宝展」では、東博の策にまんまとハマり4回も鑑賞してしまったので、今回は2回にとどめることにしました。 それでも強烈なラインナップであり、二度の鑑賞…
2023/11/17 本日は地元の静岡県立美術館にて開催されている『大大名の名宝』展に。 一応、狩野派については以下の書籍で予習済み。 もっと知りたい狩野派 探幽と江戸狩野派 (アート・ビギナーズ・コレクション) 作者:安村 敏信 東京美術 Amazon もっと知りたい狩野永徳と京狩野 (アート・ビギナーズ・コレクション) 作者:勝嗣, 成澤 東京美術 Amazon 別冊太陽131 狩野派決定版 (別冊太陽 日本のこころ 131) 作者:安村 敏信 平凡社 Amazon
新緑や紅葉の名所として知られる東福寺。塔頭も多く何度も訪れたことがあります。 そのお寺の名前の由来をこの展覧会で初めて知りました。 それは奈良の東大寺のように広大に、興福寺のように栄えるようにと、東と福の一文字づつをとって東福寺と名付けられたそうです。ご存じでした~?! 「東福寺」は、鎌倉時代に創建された京都を代表する禅寺の1つです。 聖一国師(しょういちこくし)と呼ばれる、大陸・中国(南宋)に留学した高僧・円爾(えんに)(1202~80)によって開かれました。 禅を学んだ円爾(えんに)は、日本でも中国でも大人物と認められ、皆に慕われた人だそうです。うどん、そば、まんじゅうなどを持ち帰ったとの…
かりるーむ https://cari.jp/ 検索順一覧 https://cari.jp/rank/ 空物件一覧 https://cari.jp/room/ 『大仙院花鳥図』狩野元信。<!--2023年更新--> 分解者は呼吸で有機物を無機物に分解。<!--2023年更新--> [高麗]918年建国、936年朝鮮半島統一。<!--2023年更新--> [1419年]応永の外寇:朝鮮の対馬襲撃。<!--2023年更新--> 元曲:『西廂記』『琵琶記』『漢宮秋』。<!--2023年更新--> 五奉行:浅野・石田・前田・増田・長束。<!--2023年更新--> 院政期『中右記』(中御門右大臣藤原宗忠…
トーハクで開催されている特別展「やまと絵-受け継がれる王朝の美」を観てきた。 東京国立博物館 - 展示・催し物 総合文化展一覧 日本の考古・特別展(平成館) 特別展「やまと絵-受け継がれる王朝の美-」 (閲覧:2023年10月28日) 特別展「やまと絵 -受け継がれる王朝の美-」/2023年10月11日(水)~12月3日(日)/東京国立博物館 平成館(上野公園) (閲覧:2023年10月28日) SNSなどでも行った人のコメントなども「凄い」との声が多くかなり大掛かりな企画展でもある。出品リストを見ると245点のうち国宝約50数点、重文約130点というもの。そのなかでも超目玉的作品は四大絵巻(…
前回の10日後に来訪。どれだけ東京国立博物館好きなのか。…年間パス持ってると寄りやすいよね…(ぼそ) とはいえ、今回はちゃんと特別展の料金を払う。www.tnm.jp こちらの展覧会、実はちょっと悩んだ。 「やまと絵」自体は嫌いじゃない、んだが…ちょっと自分の好みと違うような気がして。 まあ、平日休めたので伺いましょうか、となったのだが。細かく展示替え発生。書き手が伺ったのは一番早い期間。 写真NG。 「序章 伝統と革新-やまと絵の変遷-」。 やまと絵とはなんぞ、という紹介の章。 対比が「唐絵」「漢画」。要は中国風の絵。中国の画家が描くものも言うし、中国の風景を題材にするのも。 やまと絵は日本…
10月11日から22日までの期間、国宝の四大絵巻が同時に見られるというので、始まったばかりの東京国立博物館(トーハク)で始まった「特別展 やまと絵 ー 受け継がれる王朝の美 ー」にいそいそと出かける。 yamatoe2023.jp 休日は事前予約が必要である。この日は開館時刻の 9時半は既にいっぱいで、11時から12時に入場するチケットが入手できた。そこで 9時半に上野に行き、まず常設展を見る。次に11時にオープンするレストランで早めの食事を済ませる。その後 12時になる前に、特別展に行った。トーハクで4時間近く過ごしたことになる。 そもそも「やまと絵」とは何か?特別展のサイトには次のような説…
どこを見てもよいものばかり。見ごたえしかない。 会期中、展示替えもかなりあり、どこで見に行くのか、何回いけばいいのか悩ましい。 第一期は「鳥獣戯画(甲巻)」「伴大納言絵巻」「信貴山縁起絵巻」「源氏物語絵巻」の四大絵巻が揃い踏みするので、ひとまず見てきた。「伴大納言絵巻」は10月22日まで。 「鳥獣戯画」「伴大納言絵巻」「信貴山縁起絵巻」は同じ並び一列にで展示されているので、ここがすごく混む。なかなか進まないが、じっくり見られるのはよい。 「伴大納言絵巻」は都の変事に集まる武者たち、あがる火の手、臨場感あふれる劇的な絵巻だった。人々の表情が豊かなのも印象的。炎の表現もすごい。 「信貴山縁起絵巻」…
【カシャリ!庭園めぐりの旅】 興臨院 大徳寺塔頭 理想的な蓬萊世界を表す枯山水庭園 若い頃からひとり旅が好きで、経営コンサルタントとして独立してからは、仕事の合間に旅をしたのか、旅行の合間に仕事をしたのかわかりませんが、カメラをぶら下げて【カシャリ! ひとり旅】をしてきました。 旅のテーマは寺社や庭園めぐりです。 日本には「日本庭園」と呼ばれる庭園だけではなく、「イングリッシュガーデン」など、海外の庭園形式をした庭園も多数あります。寺社を訪れたときに、想定していなかったところに、庭園を発見することがあります。 下手の横好きで、【カシャリ! ひとり旅】を続けていますが、その一環で訪れた庭園を順次…