最近、中国において政府による言論統制への抵抗が静かに広がりつつあるという趣旨の2つの記事を目にしました。 研究者自らがその集団に飛び込み、長期間にわたって観察する「参与観察」という研究手法があります。 東大の阿古智子教授は、大学院生時代から中国の農村部などで参与観察を続け、農村や出稼ぎ労働者といった庶民の観点から中国社会の実態に迫ってきました。 現在阿古氏は、中国当局が海外研究者への警戒を強めているため、中国を訪れることは控えているといいます。 現在は、中国を離れ、日本を訪れている人々からの聞き取りが主な調査手段で、ジャーナリストや人権派弁護士といった人達が次々と彼女の家を訪れます。 彼らの滞…