夏休みが終わった頃から猫の食欲が、がたんとおちた。ほとんど食べない日が増えてきて、毛皮の下の背骨がわかるようになり、呼吸の度に肋骨の形が見えるようになり、足取りはよろめき、歩く速度は遅くなっていく。眠っている時間が延び、その衰えをハッキリと感じるようになった。 確実にもうすぐ、という別れの予感。 9年間も、毎日その瞬間に備えていたはずなのに、今更ながらこの猫さんが消えてしまった時の衝撃がどれほどなのか、想像できず、不安。不安が先に立って、この後私がどうするべきかをまとめる回路が働かない。 これでは、いかん!!受け止めるための心の準備をしなくては。 そう考えて、ネットをアレコレ読みあさった。 役…