・…官位や地位のために仕事をするでのではなく、人間のためになる仕事をし、後の世の人々に多くの恩恵をもたらすような仕事をしてみたい。もしそれができれば、一介の技術屋で終わっても十分だと思っていた。 ・問題は多くある。しかし、恐れていては何もできない。恐ろしいのは、工事や輪作制の実施ではなく、遂行しようとしない怠惰な心だ。 ・…與一の考えは違っていた。例がないなら、この工事を最初の例にすればよい。 ・「技術者を大事にしない国は、亡びる」與一の口ぐせであった。そして、生涯この考えを貫き通した。 ・大きな仕事は、少数の優秀者だけではできない。むしろ平凡な多数が大切だ。 ・人の世話は、それが出来る地位に…