ルネサンス理想都市 講談社選書メチエ77 中嶋和郎 著 1996年6月10日 第一刷発行 ルネサンスといえば、一般的に芸術の分野で語られることが多いです。 しかしこの本はそのような観点とは異なり、ルネサンスの人たちがどのような理想都市を目指していたか、という街づくりの視点で語られています。 まずはアルベルティなどのルネサンス人が、ローマ時代の人ヴィトルヴィウスの文献なども参考にしながら、いわゆる机上で作成した街(ペインティッド・シティ)の実例が紹介されます。 街の形は基本的に円形や星型などの整った形が多くなっています。そして中央に広場があり、道は碁盤目か、中央から放射状に伸びるようにしている例…