以前目を通した文献でも、稀に思わぬ気付きがあるのでときどき気の向いたときに読み返すことがある。 富名腰義珍著「琉球拳法唐手」でナイハンチの挿絵を見ていたときにふと、波返しから外側へ小手受けをするときの手の形が気になった。受け手は手の甲が外側を向いており、縦拳に見える。以前、ナイハンチの解釈でこの部分は突きと解釈することもできると書いたことがあるので、筆者にその先入観があるのかも知れない。 また、反対の手は平行構えで相手の攻撃からのガードと教わったが、当時はこれでガードできるものだろうかかと疑問に思っていた。小手受け前の外受け・裏拳時にはその平行構えの手首の上に肘を乗せると教わったが、同書を見る…