はしご酒(3軒目) その五十七 「ケイザイ ハ セイギ サエモ クイチラス」 もう一つ、怪しすぎてよくわからないものの中に、「経済」がある。 少々極端かもしれないが、経済の安定と豊かさという「甘い蜜」によって、世界のそこかしこで、民主主義は、正義は、まさに、瀕死の状態、だと思えてならない。 経済は魔物、場合によっては、正義さえも食い散らす、のである。 そんな、正義よりも魅力的な経済という魔物は、これから先も、不気味で不敵な笑みを撒き散らしながら、増殖の一途をたどるのかと想うと、ちょっとしたホラー映画を見ているようで、そら恐ろしくなってくる。 こんなことをしていては、おそらく、いや、きっと、人類…