今年の夏は、うだるような暑さが続き、熱を蓄えた鉄筋コンクリートの壁により、私の部屋のクーラーは19度設定にもかかわらず、サウナのような状態だった。 熱帯夜で、2台連動タイプのクーラーは音がうるさく、扇風機で部屋の空気をかき混ぜていても風は生暖かいままで、いつも汗をかきながら、熟睡もほとんどできない毎日を過ごしていた。 数日前のこと。 トイレに行きたくて、目が覚めた。 ベッドに入って、まだ1時間くらいしか経っておらず、時計は真夜中の0時40分となっていた。 珍しいこともあるもんだな、と思いながらトイレから戻ってくる。 ベッドに横になると、身体は疲れているのに眠れない。 蒸し暑さとクーラーの音が気…