日本原産で、各地の山林に自生する モクレン科の落葉高木。 蕾が拳に似ているので、「辛夷」(こぶし)という 名が付けられたと言われています。 苞(ほう)の膨らみが筆に似ていることから 「木筆」とも書きます。 蕾を人の拳(こぶし)に見立て、 「握りこぶしで幸せを掴む」からとか、 ゴツゴツとした実が 「子供の握りこぶしのようだ」とかいって 縁起の良い木とされてきました。 葉に先立って木蓮よりやや小ぶりの 真っ白い色の六弁花が開き、一樹を覆います。 この花は香水の原料になるほど芳香が強く、 枝を折っても良い香りがします。 地方によっては、 花が上向きになると「晴れ」、 下向きに咲くと「雨」として、 天…