大仰なタイトルだが、副題に「現場記者50年の証言」とあるように、著者が経済記者(日経新聞、産経新聞)として関わった、日本経済50年の歴史を振り返ったもの。 本書は全5章から成り、その構成は以下のようなものだ。 1章 1970年代前半 高度成長期の終焉 2章 1970年代後半 ショック続きの日本列島 3章 1980年代 転換の時代 4章 1990年代 激動の時代 5章 2000年代以降 課題山積の時代 「経済史」とはなっているが、歴史の教科書的な書き方ではなく、各年代に起こった経済事件に、著者が記者としてどう関わったかを、取材の裏話的なことも含めて書いているので、読んでいて飽きない。 70年代前…