脂肪と人類渇望と嫌悪の歴史イェンヌ・ダムベリ久山葉子 訳新潮社2025年1月25日 発行 日経新聞2025年3月8日の朝刊、書評で紹介されていた本。 記事には、”とかく脂肪は嫌われがち。肥満の要因になると敵視されたり、肥えれば節制や知性の欠如だと見られたりもする。しかし著者は、世論を一蹴。「脂肪は命そのもの」と賛辞を送り、その豊かな味わいと文化史、科学を解きほぐす。(中略)本書の妙味は、脂肪をめぐる〈味覚と文化と科学〉を密度濃く練り上げる展開にある。バターやマーガリンをめぐる宗教や政治の諸相。植物性脂肪の評価。飽和脂肪酸、不飽和脂肪酸、トランス脂肪酸などに対する見解。低炭水化物・高脂肪ダイエッ…