クシシュトフ・キェシロフスキ監督による1979年の短編『異なる年齢の7人の女性』について。 反転図形としての映画 短編の中で1週間の時間が流れ、曜日ごとに7人の異なる年齢の女性が映される。女性は全てバレリーナであり、指導される子供に始まり、バレリーナとして舞台で活躍してる女性、年齢を重ね他の若いバレリーナに追い抜かれる女性、老いて子供の指導者に回った女性という形で、曜日が変わるごとに人生のフェーズが上がっていく形で構成されている。 それによって、多数の女性から構成された短編であると同時に、1人のバレリーナとしての人生の始まりから終わりまでを描いたようにも見える。7人の女性の肖像としてみれば実際…