小学校のころ、学校帰りに見かける絵を描いているおっちゃん。その絵は、時に黒いクレヨンみたいなもので描いたり、バターナイフのようなものを使って描いたり。魔法のように絵が完成している様子を子供たちがじっと息を凝らしていると、おっちゃんがお菓子の袋を「食べるか」と言いながら差し出してくれます。 学校帰りの小学生は、お腹がペコペコ。サルビア花についているほんの少しのミツをなめたり、上級生がもいでくれたザクロのおこぼれにあずかったりしていたので、すぐに飛びつきたかったけど、ほんの少し考えてやっぱりいただくことにました。それは深いシワが刻まれたおっちゃんの笑顔がとてもやさしくて、いただいてもええような気が…