高橋杉雄氏は、防衛研究所の仕事をしているので、当然、米軍と一体の自衛隊の強化を進める立場である。 私は、軍事戦略や作戦、装備、演習など実際を学び、際限のない軍拡と滅亡の道から、軍縮へ、逆の方向に向かう立場。 安全保障び専門家にも、真の脅威が理解されていないと考える。 いまや最大の脅威は、気候危機であるのに、そこに立ち向かっていない。 兵器の開発の悪循環と訓練と紛争・戦争で膨大なCO₂を排出している。 敵は、仮想の敵国じゃない。 相手は、気候危機を共同で回避すべき仲間なのに敵対的な態度でどうするのか、と言いたい。 3章以降は「大国間競争の時代」がテーマ。 つまり覇権国の米国は、挑戦国中国の経済力…