ああ、ついに最終章へと。 ネタバレします。 阿修羅とシッタータはこれまでの歴史を思い起こしていた。 おそらくは遠い昔に弥勒達のたくらみに気づいたものがいて弥勒の計画を阻止し人々を助けようとしたのだ。 いたるところにその指示が残されていたはずだ。 それらは現存の神とはことごとく正反対の意味を持ち真っ向から神に対立したのだ。それはそうだ、そもそも目的が違うのだから。 それゆえ彼らは善の神に対する悪の神として否定され存在をうしなっていったのだ。 例えば阿修羅、おまえもそうだ。 色即是空、彼岸、これらの言葉は超越者の存在を無に帰する宇宙を預言し忠告していたのだ。 だがすべての言葉は、警告は永い時にこと…