相撲は神話の時代から続いていて、古いスポーツであり、日本の伝統文化でもあります。長い歴史のなかで文化が少しずつ変化してもいます。 今回は、今では残っていない投げ纏頭(なげはな)について解説します。 投げ纏頭とは 座布団を投げるのは投げ纏頭の名残? まとめ 投げ纏頭とは 相撲では、かつて「投げ纏頭」(なげはな)という文化がありました。自分の紋・屋号・名前が入った羽織や半纏などを土俵に投げていたのです。これを投げ纏頭と呼びます。 なぜそんなことをしていたのかというと、ご贔屓とのご縁をつくるためです。 ご贔屓の力士が勝利したときに、観客が興奮をして自分の羽織などを土俵に投げると、まず呼出がそれを拾い…