大河ドラマ「光る君へ」第28回で、個人的に一番面白かったシーンは、赤染衛門の表情の変化だ!元宝塚スターの凰稀かなめさんが好演している。藤原道長は、娘(彰子)を強引に后(きさき)にまつり上げ、一帝二后の一人として、一条天皇にめあわせた。 ある日、笛の名手でもあった天皇は、彰子やお付きの赤染衛門ら女房達が居並ぶところにやってきて、笛をふく。一条天皇が彰子に対して「自分の方を見てくれないのか?」と問うと、いつも無表情の彰子は言葉少なに「笛は聴くものゆえ」と応えるのだった。この辺の赤染衛門の表情の変遷が面白い! 赤染衛門は彰子の家庭教師みたいな役割を担っているので、手に汗握り、彰子の気の利いた返答を祈…