【『共想』と心理学】
【映画と演劇】 黒沢「『SHARING』(2014)のときもですが(『共想』〈2018〉の)主要な登場人物が演劇をやっている設定ですね。演劇を持ち込むのはどういう狙いで?」 篠崎「自分の学科が映像や舞台、ダンスをやってる人たちがいて。映画をつくることに関しては『死ね!死ね!シネマ』(2011)というのを既に1回撮ってまして、それに映画を撮ることだと不必要に自己言及的になるというか。自分が勝手を知らないことがいいと『SHARING』では、映画をつくることではなく演劇を入れようと。
【『共想』の撮影現場(2)】 黒沢「(『共想』〈2018〉)2回同じ場所でインタビューされて、後ろは白いがらんとした空間で、それが何かを表現しているようにも見える。不穏な感じもあって、単に喋ってるだけとは言え、工夫されてるなと。
幼なじみの女性ふたり(矢崎初音、柗下仁美)。東日本大震災を境にすれ違うふたりだが、互いに思い合っていた。