収入が少いなら少いなりに、自分の周囲を、身銭を切った本で徐々に取り囲むように心がけてゆくことは、知的生活者の第一歩である。 (渡部昇一『知的生活の方法』講談社現代新書) 一生の間、本を読んだり、文章を書いたりしていたいと思う人がいたら、ぜひ読んでいただきたいのが本書『知的生活の方法』です。1970年代に書かれた本ですが、何十年経っても、いまだに読まれ続けている名著。 ◇「あなたは繰り返し読む本を何冊ぐらい持っているだろうか。」 繰り返し読める本は自分にとっての「古典」になる。時間の間隔を置いて20年も繰り返し読める本や作者に巡り合ったら、相当に大きな人生の幸福だと、渡部先生は述べています。 ◇…