「お前達の仲間から外されたとしても、冒険者の資格をギルドに剥奪されるわけじゃない。確かに行くアテはないが、俺自身がやめようと思わない限り、俺の冒険は絶対に終わらない」 (レイジ『異世界除霊師』及川シノン著に登場) これは2024年に集英社ダッシュエックス文庫で刊行された『異世界除霊師』のなかで主人公・レイジが語る言葉です。 神官なのに魔力ゼロ。持っているスキルは最低レベルと認定された「除霊」のみ。 しかも、剣と魔法の世界であるにも関わらず、「幽霊など存在しない」とされる異世界である。レイジの出番はなかった。 元日本人のレイジは、勇者パーティーに所属して頑張ってきたのだが、やってることは雑用係。…