ある中古住宅の矩計図(かなばかりず)です。 矩計図とは 「建物の一部分を垂直に切断して、建物の高さ、各階の床の高さ、基礎や天井裏など各部分の寸法と、材料・下地の種類などが記入されている図面です。1/20~1/50の縮尺で描かれることが多く、詳細断面図と呼ばれることもあります。 住宅の施工時に特に重要になるのが、基礎の深さ、地面からの立ち上がりの位置、土台の上端、1階の床の高さ、2階の床の高さ、屋根の軒桁の高さ、建物の最高の高さです。矩計図は、これらの7つの位置が表現されているため、工事職人や現場監督が一番よく使う図面なのです」(佐川旭建築研究所 佐川旭さん。以下同) 矩計図の床・壁・天井・屋根…