はじめに How to 短歌。そこには人それぞれにルールがある。文語か口語かなどの形式的な選択はもとより、短歌の文体について問えば、千差万別の目標と正解例が得られるだろう。だから、人はそれぞれが目指す短歌に沿ったHow to 本を選ばなければならない。「短歌の入門書」は膨大な数があり、それぞれに文体が異なっている。 わたしの中の短歌の文体区分は、古代、近代、前衛、サラダ記念日(1987年5月8日初版)発行以降、穂村弘(『シンジケート』1990年)以降、に分類されます。それぞれの系譜を自分なりに追ってみるのも一興だ。それは、自らが目標とする短歌の始祖を巡る研究となるだろう。 脱線:こうした系譜は…