人は誰しも、何かを大切にしたい機能が備わっている。 それは食欲かもしれないし、承認欲求かもしれない。 千差万別、似て非なる物である 今、この世界は大きく揺れ、一歩間違えたら後戻りの出来ない選択の連鎖に飲まれてしまう恐れがある。始まりは一人の孤独な男の独りよがりだが、果たしてそれだけで片付けて良い話なのか?無事今回のことが終わっても、その先の不安を拭い去ることは出来ないだろう。 突然誰かが自分の大切を奪い始めるのだ。その”誰か”の大切の為に。これほど恐ろしいことはない。 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ”86” そう呼ばれる者達が、人間扱いもされず戦場で使い捨てにされている世界。その戦いの相手は、飼い主…