「ホリミヤ」1話アバン。 髪を横流しする堀の芝居付けの良さに見惚れる間もなくすぐさま次のカットへ、微かなカメラのスライド&キャラクターの瞳を介するカット転換による視線誘導。キャラクターたちの芝居は生活感に溢れて自然でしたが、こうして意識的に演出されたキャラクター毎の感情ベクトルの差異の表現はせわしなく、何かしらの意味合いを感じずにはいられませんでした。 例えばその後、宮村とすれ違う直前の、こういったカットとか。すれ違うとはまさにベクトルの向きが衝突するという意味合いと同義ですが、町を行きかう人々の方向性の意識づけ、背景のスライドに仮託された物語が動く「予感」。余すことなくカットを切り取りだした…