仕事をしているとエアポケットのような時間がたまにある。 シャンプーのポンプを何回か押しても全然シャンプーが出てこないあの時のような時間だ。 Oさんと話した。 Oさんは独特な人なので私は好きだ。話していて面白いと感じる稀有な人間でもある。 話の中でOさんが非常な読書家であることがわかった。前から本を読む人だということはわかっていたけれど、それにしてもすごい量を読んでいる。 ひとつきに50冊も読むのだという。それを毎月繰り返しているという。部屋には千冊以上の本があり全部古本屋に売ったのだという。とにかくあっという間に本で部屋が埋め尽くされてしまうので電子書籍に鞍替えしたのだという。 私はたまげて腰…