松垣 透著『破門 ただ今、落語家修行中』リム出版新社 読了 立川談志の弟子たちを追ったドキュメント。 破門になって廃業したものもいれば、師匠をかえて出直すもの、ひきつづき破門を解いてもらって談志のもとに居続けるもの、ひと口に弟子といってもさまざまだ。 ここには天才肌や優等生は一切登場してはこず。 取り上げられたすべての若者が二つ目までの道のりでつまづき、しくじっている。 有名な『落語とはニンゲンの業の肯定である』とは談志流の定義であり。 それは、ニンゲンというものはそもそも駄目で、バカな存在なのだから、そういう弱い部分を笑いという形で認めちまおうというスタンスだ。 ならば、そんな駄目ニンゲンの…