こんにちは、暖淡堂です。 今回から「臨済録」の示衆の部分を少しずつ紹介します。 示衆には晩参(夜に行われた説法)で、臨済と参加者との間で交わされた言葉が記録されています。 臨済の教えの全体像を把握するには、この部分の精読が欠かせません。 一方で、臨済自身は、先人の文字を大切なものとして読み込むことを「黒豆拾い」のような言い方で、切って捨てています。 さて、私たちはどうしたらいいのでしょう。 それもまた、私たちが取り組まなければいけない問いなのでしょうね。 一文を紹介します。 原文:師晚參示衆云 現代語訳:師は晚參の時、衆に対して言った この部分の大意は、ほぼ言葉通りに理解していいかと思います。…