一条真也です。『コロナ後の世界――いま、この地点から考える』筑摩書房編集部編(筑摩書房)を読みました。ここ最近、コロナ後についての考察を集めた書籍を当ブログで紹介してきましたが、本書は特に読み応えがありました。なぜなら、これまでの本のような発言集、インタビュー集ではなく、本書は各分野の専門家たちが実際に執筆した論考集だからです。 本書の帯 本書のカバー表紙には、本書に登場する12人の名前が書かれ、帯には「真の危機とは? 未来はどうなるのか?」「免疫学、精神医学、経済学、哲学・現代思想、社会学、医学史、政治学、科学史など、第一線で活躍する知性による、圧倒的熱量の論集!」「世界を襲ったCOVID-…