前回は明治初期において、絹織物と茶が日本の輸出品目の中心であったというお話でした。さて、当時の茶の製造はどんな工場で行われたのでしょう? 調べてみると、こんな写真に到達いたしました。 現在、神戸の観光地の一画である、旧居留地にこういった茶の製造(加工)工場がありました。ここで加工(茶の葉を、緑に着色したという記録もありますが、にわかには信じられませんね。) 製造加工のノウハウはあっても輸出にかかわる諸事務については、どうやら居留外国人の手によることも多かったようで、外国の商館の名前も散見します。 こういった商館も、のちには姿を消し、新たな建物が生まれるわけですが、2009年に発掘作業によって、…