(49)「私の机」 中学2年ごろ、初めて自分の部屋と自分の机を持ちました。 「部屋」と言ってもとても小さく、一畳の広さもありません。座敷に付いている「床の間」部分だったからです。 座敷より10センチくらい高い床でした。 座敷側から見て左側に木製の机。その場所ジャストサイズの板に四本脚がついたもの。父の手作りです。引き出しも何もありません。背もたれのついた椅子は誰かからいただきました。 父が棚も作ってくれました。座敷から見て正面高いところに、壁から壁まで一間弱の長い棚。右側の壁には短い棚が三段あり、考えたより多量の物を収納できます。 棚はベニヤだったので、家族からは「ベニヤの娘」と呼ばれました。…