「企業の役職者には統計の知識がない人が多いですから、部下がだしてきた一番いい結果のグラフを見て、満足して終わりなんです。この商品は売れないだろうなんてデータ、社内の誰も知りたくないですしね」「でもそれって何のためにやってるかわからないよね。客観的に見えるけど、おそろしく主観的」「そうですよ。まさに似非科学の手法そのものです」 賢児は吐き捨てるようにいった。(朱野帰子『科学オタがマイナスイオンの部署に異動しました』文春文庫、2019) おはようございます。似非科学といえば、マイナスイオンはもちろんのこと、小学校で行われている「研究」もその類いに入るような気がします。仮説を立てたりアンケートをとっ…