前回のブログで日本の台湾統治時代は1920年代に突入してしまいました。今回は少々時間を戻して、辛亥革命と清朝滅亡の過程に関することを書きたいと思います。このブログは、本来台湾歴史に関する事を主題に置いていますが、中国大陸での清朝滅亡により成立する中華民国(臨時政府)がその後の台湾の歴史に大きく影響してきますので、少々お付き合いください。 さて17世紀から19世紀前半までに異民族(満州族)王朝の清朝は直轄地・藩部・朝貢国を含めて巨大な領土となりました。ところが、19世紀中期以降、欧州列強国の帝国主義(植民地主義)によりアジア地域、とりわけ中国大陸各地の租借を虎視眈々と狙い始める状況となったのです…