三国志の三嗣主伝の評のあとに注として陸機の「弁亡論」が長々と載っている。ここに、呉末の名臣として「鍾離斐」なる人物が出てくる。ここ1か所のみに登場する人物である。 この人物は、やはり呉中期~末期に活躍し、三国志に伝もある鍾離牧と同一人物という見方もある。また、257年の諸葛誕反乱に伴う戦闘で活躍した、黎斐なる将軍と同一人物という見方もある。 それについて考える前提として「弁亡論」に登場する人物、登場しない人物をまとめておく。 ========================================================【三国志に伝があり、また、弁亡論に登場する人物】劉基・士燮…