4、5日もあれば読むことができるだろうと思っていた梶よう子さんの「空を 駆ける」でありますが、思わぬ苦戦(?)でありまして、結局は二週間近くもかか りまして、やっとこさで最後のページにたどりつきました。それでいて読みが雑な のですから、まったくとほほでありますが、若松賤子さんをモデルにした作品を 読むことができてよかったことです。 ずいぶんと前に確保した山口玲子さんの「とくと我を見たまえ」もこれを機に なかをのぞいてみることにしましょう。梶さんの小説でも最終章のタイトルは 「わが心をとくと見給え」でありましたです。 この印象に残るフレーズは、若松賤子さんの英語で書かれた詩にあったもの だそうで…