昨年の初夏ごろ、飛行機に乗った。 その日、私は初めてグランドスタッフさんに、お見送りのお手振りをしていただいて、胸いっぱいになった。いくつになっても、こうして送り出してもらえるのは嬉しい。 そしてランウェイの、ど真ん中。飛行機は加速し、徐々に高度を上げて飛んで行く。 空旅のスタートだ。 雲の多かったこの日、最初は小さくて、ふわふわの綿アメと一緒に飛んでいるかのようだった。かわいらしい景色に心を弾ませていると、飛行機は更に高度を上げ、雲の絨毯の上を、そして綺麗なスカイブルーの中を悠然と飛んで行く。 空旅はまだまだ続く。 時には、雲のすき間から山や広大な大地が見え、いつもは見上げて見る虹も、この時…