今回のタイトルは、このブログにぴったりの書籍名。著者は内田樹氏。内田さんの本は、たぶん最初に「下流志向」を読んだと思う。私は教育関係の仕事をしていないが、社会保障に関わっているので、社会問題全般に関心があって手に取った。その直後に、新聞に載った雑誌の広告に、「内田樹という病理」という凄い論文名を見た。私にはとても正論と思えない投稿記事を載せ続けている奇妙な雑誌だ。長いこと売れているんだな。 内田先生は、この下流志向とか、空語とか街場とか、あまり日常的でない言葉を駆使するし、私が何となく苦手とするフランス好きのお方だし、武芸の話になると全く付いていけない。それでも読む価値がある。かつての小林秀雄…