「文系」と「理系」をたえず横断する立花隆の探究心の大本にあるもの。本姓は「立花」でなく「橘」、戦前の水戸の超国家主義者を従兄弟にもつ。文部省職員だった父は「全国出版新聞」の編集長に。小学校低学年から家にあった書籍を手当たり次第に読み漁った。小学低学年の時に読んだ「エジソン伝」が理科系への関心のはじまり。 「僕はもともと科学少年だったんですよ。中学ぐらいのときには手作りの望遠鏡を覗いてたりしていた、『子供の科学』という雑誌があった、通信販売でレンズだけ売っていた。あとはケント紙を買ってきて、自分で丸め、レンズを嵌め込むわけです……それで月なんかを見ると、クレーターなどがはっきり見えて驚嘆した。 …