好んで病気になる人など一人もいない。一方で、病気になれば医者にかかればいい(かかるしかない)と考えている人は多いのではないだろうか?なぜなら、日本の医療制度は世界に冠たる、優れた国民皆保険制度を有すると言われてきたからである。 しかし、この皆保険制度を根底から揺るがせたのが、パンデミックによる新コロナ感染症である。すなわち、基本、誰もが、いつでも、どんな理由でも受診でき、希望する医療を受けられる制度が破綻したのである。 信頼しきっていた安心の医療制度の破綻は、国民を恐怖のどん底に陥れつつ、医療体制のひっ迫という事情により既成事実化が進んでいる。これは、国民にとって、予想もしなかった想定外の恐怖…