こんな案件で評価させていただきました、という事例をひとつご紹介させていただきます。 不動産の価格を売主と買主の間で好きに決めても、取引自体は成立するのですけど、それでは黙っていない人がいるから、不動産鑑定士の出番があるのだ、という説明を以前させていただきました。 それが税務署ですね。 税務上は、 「不特定多数の当事者間で自由な取引が行われる場合に通常成立すると認められる価額」 あるいは 「第三者間で取引されたとした場合に付される価額」 が時価とされています。 ですから、主にこれよりも安い価格で取引をすると、恣意的な価格、つまり税金逃れという解釈になります。 なんだか偏狭な見方だと思うんですけど…