今回は協奏曲の2回目として、管楽のための協奏曲を取り上げます。 モーツァルトの管楽協奏曲は、ホルン協奏曲(4)、フルート協奏曲(2)、オーボエ協奏曲(1)、ファゴット協奏曲(1)およびクラリネット協奏曲(1)が、完全な形で現存しています(※カッコ内の数字は曲数)。 この中でもっとも有名かつ重要なのは、最晩年に作曲された「クラリネット協奏曲 イ長調 K.622」と言って間違いなく、このジャンルはもとより、モーツァルトの全作品に範囲を広げても、最高の芸術性と完成度をみせています。 ですから、それをご紹介するのが王道なのですが、あまりにも有名、かつ重要な曲なので、ご存知の方も多いでしょうし、また後日…