著者、金子 彰生氏は明治34年(1901)1月26日東京日本橋に生まれる。大正15年(1926)1月16日、箱根登山電車脱線転落のさい乗り合わせて遭難、多数の死者の中でただ一人の無事生存者となる。その後「生と死」に深く興味を覚え、山田耕筰先生の『生まれ月の神秘』を読みますます興味を覚える。以後、数に憑かれたように、数の神秘に取り組み、数の権化となり研究に没頭し、「数と運命の研究」のまとめに専念する。昭和38年(1963)10月6日62歳で逝去。 死者17名の大事故でただひとり、ほとんど無傷で助かったのがこの本の著者である。著者が特異なのは、たったひとり生き残ったことの理由を27年間も追求したと…