前回の記事に書いたように、21世紀中に、世界中の多くの国に産業革命の恩恵が行き渡り、多くの国で同じように豊かな生活ができるようになるでしょう。そうなると、生まれた国による不平等が小さくなり、人類がその理想郷に近づくことになります。 とはいえ、人類が生まれた国による不公平から十分に抜けるまでには、あと100年では足りない、とも私は予想します。現在のウクライナ戦争に代表されるように、たとえ戦争に反対でも、あるいは戦争にかかわりたくないと強く希望しても、ロシアだけでなくウクライナでも、国民は否応なく戦争に巻き込まれます。戦争ほどひどくなかったとしても、納得できない国の法制度や習慣に、多くの大衆は従わ…