一条真也です。山も怖いが、海も怖い。ブログ『死に山』で紹介したノンフィクションに続いて、日本人が書いたノンフィクションの名作『死の海』後藤宏行著(洋泉社)を紹介します。「『中河原海岸水難事故』の真相と漂白の亡霊たち」を読みました。著者は、1972年生まれ、岩手県出身。東洋大学文学部印度哲学科卒。現在は、現象学的ゴーストハンターとして調査執筆を行っているそうです。公益社団法人日本シェパード犬登録協会(JSV)本部審査員。 本書の帯 本書の帯には、「昭和30年7月28日――水泳の授業中に、女子中学生36名が死亡する事故が起きた。そして、生き残ったひとりの女子生徒は言った・・・・・・『防空頭巾をかぶ…