2025年(令和7年)のNHK大河ドラマは「べらぼう」です。この物語は、1750年(寛延3年)1月7日に、江戸時代の遊郭・吉原で生まれ、1797年(寛政9年)に亡くなった人物でいわゆるプロデューサー蔦屋重三郎の物語です。彼が手掛けたエンタメビジネスは、現在の日本文化やエンタメに影響を与え続けています。 では第3回「千客万来『一目千本』」のストーリーを見てみましょう。(「吉原細見」完成)東京吉原は、江戸幕府公認の遊郭ですが、吉原よりも安く遊べる、無許可で営業を行う「岡場所」(おかばしょ)や、宿駅にある休憩施設の「宿場」(しゅくば)にいる「飯盛女」(めしもりおんな)と呼ばれる遊女に、客が流れてしま…