ジェスチャー分析、会話分析、視聴覚文化研究などにたずさわる。id:kaerusan 著書に「絵はがきの時代」「浅草十二階」(青土社)、「活動としての文と発話」(ひつじ書房)、「ステレオ」(ペヨトル工房、共著)など。
NIFTY-Serveでシュールな一発芸メディアアート作品を発表。MS-DOSプログラム「踊る京姉妹*1」シリーズや、IBA(国際バカスタック協会)のメンバーとしてのHyperCardスタック作品*2が話題に。
*1:http://homepage3.nifty.com/elevator/oldies/kyo/index.html
*2:http://www.12kai.com/evfile/hcmenu.html
マンガのフキダシは物語のシーンをどう表現しているのか?多岐に渡った作品を例にフキダシを紐解き、解説されるフキダシ論。 フキダシを掘り下げると奥深いものですねぇ~ 何を喋ってるのかだけではなく、どんな気持ちであるのか?気持ちのトーンはどうなのか?言葉にならない言葉やタイミングインパクトや読み流せない工夫などなどの分析は面白い。 現実には居ない人の言葉であったり・・時に幽霊の言葉や恐怖を煽る言葉の手法漫画の進化は極まった感じさえするぐらい多彩。 同じ「あっ」であっても描き方で違う意味合いを論理的に解説されて納得の手法 漫画を効果的に表現する多くの工夫されたフキダシの存在と種類 そう言った視点で漫画…
細馬宏通 青土社 2023.6.20読書日:2023.10.19 マンガにおける声(内言を含む)を示すフキダシについてあれこれ考察した本。 マンガは日本人のほとんどが日常読んでいるもので、フキダシについて特に思うことはなかったのですが、こうしていろいろなパターンを見ていくと、マンガ家の皆さんは様々な工夫を重ねているんだなあ、と思う次第です。 ともかくマンガ家としては、読者に次のコマ、次のコマとどんどん進んでいってほしいので、次のコマに対する興味を引き立てるようにフキダシも配置するわけです。 たとえば、そのコマに描かれていない人の声のフキダシがあるとすると、読者はこれは誰が話しているんだろうと興…
・ 中世思想研究 特集:中世におけるプラトニズム 1 教父時代から12世紀まで 平24 和泉書館 ¥3,000 ・ 悲劇の哲学 : シェリング芸術哲学の光芒 <叢書シェリング入門 6> 松山 壽一 2014 萌書房 ¥1,500 ・ 日本人の中東発見 : 逆遠近法のなかの比較文化史 <中東イスラム世界 2> 杉田英明 著 1995 東京大学出版会 ¥2,000 ・ 映画というテクノロジー経験 (視覚文化叢書) 長谷 正人 2010 青弓社 ¥3,000 ・ ベケットを見る八つの方法 : 批評のボーダレス 岡室美奈子, 川島健 編 2013 水声社 ¥3,500 ・ 『ユリシーズ』と我ら : 日…
講義 新価格版 プロジェクトX 挑戦者たち 男たちの復活戦 デジタルカメラに賭ける カシオQV-10は“カメラ付きテレビ”として開発された! - デジカメ Watch Watch 平成の名機カシオQV-10が残した、デジタルカメラで当たり前の「あの機能」 | 日経クロステック(xTECH) カシオ QV-10 - Wikipedia 写真前史 カメラ・オブスキュラ(「カメラ・オブスクラ」とも) カメラ・オブスキュラとは、ラテン語で「暗い部屋」という意味。暗い部屋に、小さな穴(ピンホール)から光が差し込むと、外の明るい世界が上下左右逆に映るという原理は紀元前から知られていた。 「金環日食:木漏れ…
コメント返し メタ言語(metalanguage)とパラ言語(paralanguage)の違いについて│旅する応用言語学 デジタル一眼レフカメラの基礎知識 - レンズ | Enjoyニコン | ニコンイメージング 【2020年2月更新】フィルムはX線の影響は?装填済みカメラは大丈夫?空港手荷物検査| FILM PHOTO BLOG 『トランスレーション・スタディーズ』 | トピックス : みすず書房 →アダプテーション・スタディーズ 『アダプテーションの理論』 前川修「スクリーンショット論——ポストモダン以後の写真/アート/日常」(『美術フォーラム21』Vol.47 特集「フォトグラフィック・…
昨日の続き。 ・「江戸と東京」第三卷第一號 昭和12年(1937)1月1日発行 38~39頁、馬上義太郎「淺草から消えた名物」は、前半、39頁上段4行めまでが「◯ 花 屋 敷」で、後半が「◯ 十 二 階」である。見出しは3字下げ。 そろ〳〵大東京にも十二階を知らざ/る住人の數が増加して來たやうである/が、今思ひ出しても、全く、奇妙きて/れつなものを健てたものだわい。あの/建物は、假りに關東大震災によつて瓦/崩しなかつたとしても、一九三七年の/今頃まで帝都の眞ん中に(たとへそれ/が淺草であらうと)突つ立つてゐやう/などとは考へられない。十二階は、吾/々などの物心のつく以前から建つてゐ/たのだが、…
昨日は佐藤氏が敢えて「第四章」を立てたことに対する共鳴から与太話になってしまったが、今日はその第四章の内容をもう少し見て置きたい。 265頁(頁付なし)が章の扉で裏は白紙、267頁から2段組の本文で第三章までは設けられていた脚註欄はない。編年体でゴシック体で2行取りの囲みで年を示す。 ・267頁上段1行め[一八九〇(明治二三)年] 2行め「一月」字下げなし、3行めの頭には「▼」があって細いゴシック体で概説と資料の解説、268頁上段4行めまで。1行分空白があって記事の引用が2つ、記事ごとに頭に灰色の●を打ち、末尾に[郵便報知新聞、一月一〇日]の如く典拠を示している。 1行分空けて下段17行め「四…
265~394頁「第四章 十二階凌雲閣の記憶と記録」について、まづ「あとがき」の記述を見て置こう。411頁15行め~412頁6行め、 第四章は資料集成的な部分で、今日の本づくりからすれば、さらに収録が忌避される。これを省略せず一章に位置づ/けたのは、社会科学の論文には明確な「問い」と論証された「結論」だけがあればよいという、一部で主張される単純/な考えに少なからず違和感をもっていたことが関連しているかもしれない。「問い」がきちんと設定され「結論」が明/確であることという理想が間違っているとはまったく思わない。しかし、自分が出した結論だけ届ければじゅうぶんだ/というのはどうだろうか。資料を共有す…
・濱本浩「塔の眺め」(4) 昨日の続き。31頁下段19行め~32頁上段16行め、 ところが、ある日、某大學の出版部から出た、ある著名な/淺草研究家の著書を見て居ると、十二階のことを斜塔と書き/【31下】この斜塔の上の紅い燈は千住の大橋から、隅田川の船の上か/ら、上野の山のベンチから見る人の心に郷愁をそゝる、と書/いてあるのに出あつた。 塔の上には電燈がついて居た。たしか十一階目と十二階目/の手摺に、ネオンサインなんかない時代だから、普通の百燭/くらひの電燈がついて居たが、私の記憶では普通の白色燈で/あつた。然し私の記憶だつて、あてにはならないから、ある/ひは紅い灯がついて居たかも知れない。それ…
・濱本浩「塔の眺め」(3) 一昨日からの続きで、31頁上段12行め~下段6行め、 ところが、では何の邊まで見へましたでせう? ときくと/僕も見たことがないから知らぬがね、との返答であつた。貴/君のやうな淺草通が塔の眺めを知らぬのはをかしいではない/かと詰問すると、でも塔の下には鐵門が閉つて居てはいれな/かつた、と云ふ。 なるほど鐵門はしまつて居たが、塔の下に凌雲座と云ふ芝/居小屋があつて、そこの入場料二十錢を拂へば、廊下續きの/十二階にも、景物的に登れたことを、S氏は忘れて居たらし/い。さう云つても、景物的に登らしたのは、凌雲座が興行し/【31上】て居る間のことであつた。そのほかの時には、鐵門…
『代わりに読む人1 創刊号』 「文學界」2023年9月号 特集「エッセイが読みたい」 「文學界」2023年9月号 仙田学「その子はたち」 太田靖久、友田とん『ふたりのアフタースクール』 『代わりに読む人1 創刊号』 代わりに読む人1 創刊号: 特集:矛盾作者:友田 とん,蛙坂 須美,伊藤 螺子,今村 空車,小山田 浩子,陳 詩遠,永井 太郎,はいたに あゆむ,panpanya,深澤 元,伏見 瞬,二見 さわや歌,細馬 宏通,牧野 楠葉,松尾 信一郎,松尾 模糊,わかしょ文庫,佐貫 絢郁,コバヤシ タケシ,飯村 大樹,サワラギ校正部代わりに読む人Amazon準備号を経てのいよいよの創刊第一号。「…
昨日の続き。 本書は、Amazon レビューにあったように、凌雲閣についての概要を手っ取り早く知りたいと云う人には不向きかも知れない。その点は「細馬宏通『浅草十二階』青土社、二〇〇一」として度々言及されている細馬宏通の著書を参照した方が良いかも知れない。 ・細馬宏通『浅草十二階 塔の眺めと〈近代〉のまなざし』二〇〇一年六月一日 第一刷印刷・二〇〇一年六月八日 第一刷発行・定価2400円・青土社・299頁・四六判上製本浅草十二階―塔の眺めと“近代”のまなざし作者:細馬 宏通青土社Amazon 細馬宏通のサイト「浅草十二階計画」は「口上」の日付が2001年5月12日、「目次」の最終更新の日付が20…
このブログでもお知らせしましたように、9月23日(土・秋分の日)に、障害を入り口に人の体のあり方・可能性について考えている研究者・伊藤亜紗さん(東工大教授)を池上ブックスタジオにお招きして、トークイベントを行います。もうまもなくですね。 座席に限りがあり、会場参加はあっという間に予約がいっぱいになってしまったのですが(申し訳ありません……)、10月1日(日)の12時から、当日の様子を録画して配信します。1週間のアーカイブ配信もありますので、当日参加のかなわなかった方も、ぜひご視聴ください。 「今だから話したい。本と居場所とまちのこと」ゲスト:伊藤亜紗さん そして、池上ブックスタジオのさるうさぎ…
トマトジュース (epcd106) アーティスト:細馬宏通と澁谷浩次 7e.p. Amazon yumboからの流れで澁谷さん目当てで辿ったのですが、もう一方の細馬さんというのはかえる目の人で、そういやそっちもCD持ってたわ。「城はキャッスル」っていう名曲がありまして。バックは基本的にyumboプラスアルファが務めつつ、お互いがお互いのストレンジなシンガーソングライターとしての資質をひねり合ってて異次元を感じるセッションになっております。基本的にはローファイ寄りの脱力歌ものアルバムと言っていいと思いますが、どう考えてもそんな言葉では収まりきらない宇宙のあるアルバム。最近聴いたからというのもあり…
毎週日曜日は、この一週間に週刊誌などの書評に取り上げられた旬の本を紹介しています。書評内容については各誌・HPをご覧ください。 今週の書評本 *表示凡例◆掲載された媒体名 : 発行号数 掲載冊数書籍タイトル 著者 出版社 税込価格 書評掲載回数(2回以上のもの) ◆サンデー毎日「遠回りの読書」: 8/20・8/27 号 2 冊穏やかなゴースト 画家・中園孔二を追って 村岡俊也 新潮社 3,630むしろ幻想が明快なのである 虫明亜呂無レトロスペクティブ 虫明亜呂無、高崎俊夫 ちくま文庫 1,210 ② ◆女性自身「今週の本」: 8/22・8/29 号 4 冊可燃物 米澤穂信 文藝春秋 1,870…