終わりの始まり

オリンピックのことじゃないですよ（笑） じゃないほうの世界大会です・・ いよいよ終わりの始まりの始まりか？ 株の暴落だけでも大変なのに 次から次へと・・ ( ；´Д｀) 私ら一般市民は 巻き込まれるだけなので 備えるしか方法はないのよ・・ アホなこと言ってると 思われてるかもしれん。 ほんまごめんよ〜 （旦那氏にもおかしいと 思われてる（笑）） ・エネルギーの備え ・食料の備え ・水の備え できる人はやった方が良い。 いくらか備えておけば 気持ちに余裕できるし 時間稼ぎができるので。 ネットで注文もいいけど あんま時間がなさそうだし 念の為同時進行で実店舗でも 買った方が良い気がします。 百均…

世界最北端の雪に覆われた山脈中腹に建つ亡霊の塔に、一羽の赤黒い闇ガラスが現れて口をパクパクさせて言葉を発した。「モジューヌ博士。君も面白いゲームを考えたようだね。人々を眠らせる流行り病。無能な僕には想像さえ出来なかったゲーム。本当に君は毒創りの天才だよモジューヌ博士」 「そうやって煽てて、僕をどうにかしようとしても無駄なのだよツスグス。『君も面白いゲームを考えたようだね』と言うところから察っするのだよ。うふふ。君はどんなゲームを楽しんでいるのか教えてくれよ。僕は闇ガラスの瞳を通して世界中を見渡せる君とは違うのだよ。外で何が起きているのか解らないのだよツスグス」 モジューヌ博士が問いかけると、闇…

「パパお帰りなさい」 ルマーロが息子の頭を撫でながら微笑んだ。「ただいまウェッピイ。何か変わった事は無かったかい？ 」 聞かれた息子のウェッピイが何か考える顔をした。「うーん、、あ！何だか解らないけど、王様と王妃様が部屋のドアに鍵をかけて出てこなくなったとか、、そんな話くらいかな？ 」 それを聞いたルマーロが、（時すでに遅し）と、肩を落とした。 ルマーロは国王の娘アリシーヌ姫の元へと向かった。それから、ツェストルバンタ国で遭遇した病についてアリシーヌ姫に伝えた。アリデ・ラードでも戒厳令を出すように指示もした。 国王と王妃以外に感染者は居ない。それだけは救いだった。 翌日、ツェストルバンタ国から…

数日後、この世界の中心にある貿易国。海に浮かぶツェストルバンタの物流センターの片隅で。 風に乗せてこの世界にばらまかれた禁忌の種子が産声をあげた。土の中から芽を出すと、まだら模様の花を咲かせた。そよぐ風に花粉をまき散らす。その花粉を初めに吸ってしまった物流センターで働く男は、荷物を乗せて運んでいる台車を放置し、だるそうに口を開いた。何か白い煙を吐き出している。「ダメだ。何もしたくない」 そう呟くと、男は眠りについてしまった。 共に働く男二人が異変に気付いた。 顔を叩いたり体を揺さぶったりするが目覚めさせる事が出来ない。仕方なく眠りについた男を休憩所に運んで横たえた直後、運んできた男二人もその場…

同時刻、世界最北端の山脈中腹に、いつ誰が何の為に建てたのかも解らない、不気味な塔が在る。溶ける事の無い積雪のせいだろう。 動植物を一切見かけない。暮らすにはあまりに不便。高さは聳える山々よりも低く、塔に入る意味さえ無い。吹雪の音がそう聞こえるように思わせてしまうのか？時折、塔の中から人の悲鳴のような声が聞こえる事から、亡霊の塔と呼ばれ、誰も近づかない。その塔の窓辺に人影が現れた。黒衣を身に纏う男が薄暗い部屋の窓を開いて夜空を見上げた。 「うふふふふ。面白いものが出来たのだよ。実験体では大成功なのだよ。さて、この災いの毒の種が世の人々をどんな風に苦しめるのか？楽しみなのだよ」 男は呟くと、妖しげ…

「いくら磨いても研ぎ澄まされない剣を持つ者達が、酔って交わす会話は聞くに耐えられないものだな」 全ての剣士を一瞬で燃えあがらせる言葉を吐いた。「言って良い事と悪い事があるぞ」 レウリーはまぶたを閉じたまま笑みを浮かべ、更なる毒を吐く。「おや？お前らが弱いという現実が、グサリと胸に刺さったかな？なんならまとめて相手にしてやろうか？お前ら程度なら目を開かなくても全員斬り殺せる」 レウリーが眼を閉じたまま鞘から剣を引き抜いた。 紅い月が禍々しく光る夜。広場が紅一色で汚された。レウリーは目を開けた瞬間にパニックを起こした。（何だこれは） 深紅に濡れた剣を握りしめる拳。体中に浴びた血しぶき。全てが自身の…

ジョウリーが店を後にして家へと帰路をたどる頃。ロウソクの灯りを消した暗い部屋の中でレウリーは何度も同じ事を考えていた。「弟はまだあの剣を鞘から抜ける。俺には抜けない。どういう事だ？強くなり過ぎたという事か？もしかしたら既に父さんより強いのではないか？だから剣を交えない」 乾いた血痕のように赤黒い闇ガラスの群れが、夜空を舞うように飛んでいる。 飛ぶ闇ガラスの群れが鳴き騒いでいる。その鳴き声が酔って眠っているレウリーの脳内に染みてくる。「強いのは君だよ。奴は君を怖がっているのさ。剣を交えたら負けてしまうもの。だから絶対に君とは剣を交えない。外へ出て全ての男と剣を交えて、君が強い事を証明してやろうよ…