いわゆる自民党「竹下派」のこと。現在は分裂ののち「旧橋本派」となり、正式名称は平成研究会。 田中角栄率いていた田中派が源流…というのは間違いではない。しかし禅譲というわけではなく、故竹下登(元総理)が田中派を割って作ったもの。前身となったのは竹下登率いる勉強会「創政会」。 (参考) 『政治とは何か―竹下登回顧録』(講談社、ASIN:4062105020) 『野望の系譜 闇の支配者 腐った権力者』(講談社、ASIN:4062565188)
(2024/9/19) 『文藝春秋と政権構想』 鈴木洋嗣 講談社 2024/7/3 <はじめに> ・編集者は黒子である。そう考えてきた。 本来ならば、政権構想の内幕など活字にするようなことではないかもしれないが、いまの雑誌の有り様、コロナ記事、SNSの大隆盛をみて、気が変わった。 「スクープの99パーセントはリークなんだよ」と教えてくれたのは、ノンフィクション作家の佐藤正明だ。 ・「だいたい、企業の中で派閥同士の内紛があったりトラブルがあったりするからこそ、絶対に外部に出ないはずの機密情報が洩れてくる」 <「創政会」誕生当日、竹下昇の顔面蒼白> ・雑誌で政治に関わる取材を始めて今年で40年とな…
『自衛隊秘密諜報機関』 青桐(あおぎり)の戦士と呼ばれて 阿尾博政 講談社 2009/6/5 <胸に刻まれた諜報任務の重み> ・数週間の教育が終わり、やがて、私が兄貴と呼ぶことになる内島洋班長のもとで仕事をすることになった。内島班は、内島班長、班員の根本、伊藤の3名で構成されていて、当時は、新宿区大久保の住宅地にあった2Kのアパートの一室を事務所としていた。 こうした諜報の拠点は、存在を隠すために、約2、3年ごとに転出をくり返すのだが、ここに私が新米諜報員として加わったのだ。 最初の担当地域は極東ロシアであった。このため、ロシア語を勉強しなければならず、夜間は御茶ノ水にあったニコライ学院に通っ…
『久恒啓一図解コミュニケーション全集』第9巻「応用編3 日本探検」。 テーマは「日本探検」。 久恒啓一 図解コミュニケーション全集9 応用編3 日本探検 作者:久恒啓一 Independently published Amazon 以下の、著書を入れています。 日本一わかりやすい図解日本史 作者:久恒 啓一 PHP研究所 Amazon 事業構想学入門 学文社 Amazon 大胆図解日本の白書 (DO BOOKS) 作者:久恒 啓一 同文舘出版 Amazon 楽天ブックス: 図解今の日本がひと目でわかる! - どうしても知っておきたい!社会人の常識 - 久恒啓一 - 9784837922322 …
(2024/9/6) 『小選挙区制は日本をどう変えたか』 改革の夢と挫折 久江雅彦、内田恭司 岩波書店 2024/7/1 <「こんな政治に誰がした」> ・小選挙区比例代表並立制の導入から30年。2009年には民主党による政権交代が実現したが、掲げられた理想とは裏腹に、政策を軸とした二大政党制は生まれず、自民党1強のもと派閥の裏金、世襲議員の跋扈、投票率の低下など、この国は政治の歪みに喘いでいる。なぜ選挙制度改革は失敗したのか。 <はじめに 日本の民意を体現する選挙制度を考える 久江雅彦> <「人を選ぶ」日本の選挙> ・衆議院の中選挙区制が廃止され、小選挙区比例代表並立制は導入された1994年か…
(2024/8/25) 『高橋洋一のファクトチェック 2023年版』 高橋洋一 ワック 2023/4/22 ・「経済政策も安全保障も、私は常にデータと根拠に基づいた国際標準の政策を採用すべきだと言って来ました。そんな単純なことがわからない輩が、政治家にも学者にも、そしてマスコミにも何と多いことか。彼らの間違いを徹底的に指摘していきたいと思います」 <「はじめ」に替えて> <高市さんが言った通り捏造だったでしょ!> ――小西文書とは一体なんでしょうか。 ・第一面に「厳重取扱注意」と書いてありますが、普通は「取扱厳重注意」です。「あれ、どうしてなのかな」と正直に思いました。後から取ってつけて書いた…
『自衛隊の情報戦』 陸幕第二部長の回想 塚本勝一 草思社 2008/9 <情報担当> ・陸上幕僚監部(陸幕)の第二部(情報担当)長をつとめ、朝鮮半島の問題のエキスパートとして知られる元高級幹部が、ベールに覆われていた活動の実相を初めて明らかにする。 ・「よど号」ハイジャック事件と「金大中拉致事件」が多くのスぺ―スを占めているが、これは前者は、私が直接体験した事件であり、これを刻銘に追って記録としてとどめ、後者はなんの根拠もなく陸幕第二部が中傷されたことがあり、これまで適切な反論がなかったのでやや詳細に事実を記述した。 <これからの防衛省に何が必要か> <国防力の狙いは「抑止力」> ・国防力の最…
【“田中角栄”実は平和を願う「ハト派」だった!】「カミソリ後藤田」後藤田正晴の警告「戦争を知らない世代ばかりになると日本は怖いことになる 」~田中角栄「憲法9条」を盾にベトナム戦争への派兵要請を断っていた~ ■安倍政権のやり方はいかにも拙速……今の自民党に「後藤田正晴」はいないのか? 歴史家・保阪正康が「憲法改正ロードマップ」に警鐘を鳴らす 「文藝春秋」2019/11/26 https://bunshun.jp/articles/-/15800 ~~~ 「デフレからの脱却、少子高齢化への挑戦、戦後外交の総決算、その先には憲法改正もある。チャレンジャーの気持ちで令和の新しい時代をつくる」 11月…
支持率を見れば明らかなように、多くの人が、いまの岸田政権、自民党に対して不満があるように思います。 それは、国民の意向や意見が全く政治に反映されていないように見えるからです。 しかし、実際は岸田政権も自民党も全ての国民の意見を無視しているわけではありません。 いくつかの利権団体に意向は忠実に実行していると言えます。 今の自民党と国民との乖離、なぜ国民が無視され、無碍にされるのか? それを知る為には、自民党を知る必要があります。 ●自民党の歴史● 自民党を知る為には、自民党の歴史、三つの大きな派閥の歴史を知る必要があります。 それぞれ ・清和会 ・宏池会 ・経世会(平成研究会) 自民党とは大きく…
【石橋湛山って知っていますか?】『石橋湛山vs.岸信介』「石橋湛山系(対米自立)」を排除した「安倍晋三祖父・岸信介系(対米従属)」~もし石橋湛山が首相を長く続けていたならば~ ■「石橋湛山」増田弘著 日刊ゲンダイ:2017/08/09 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/book/211084 ~~~ 「体系だった理論と、徹底した合理主義、常識など意に介さぬ独創性、タフな精神力と溢れ出る熱情、いくつもの抽出しを持つスペシャリストでジェネラリスト……」 45年にわたって湛山研究を続けてきた著者は、冒頭で、湛山の資質や人間的魅力を、語っても語り尽…
岸田の選択は茂木 EQの安倍からIQの茂木へ 岸田に出来なかった改革 日本の保守革新に必要な知性と胆力 小泉 河野 石破に勝る 人気より経験 経世会の看板より地力 小渕と青木にない野心 政治を志す動機が違う 菅より麻生 二階 小林も合同する 自民党の宿痾は統一教会と裏金 清和会は消える 萩生田 加藤 武田 響かない 刷新は看板 地盤 鞄を自ら築いた成上りに 70歳 一期で何を為す 討論会で何を語る 米大統領選より自民党総裁選
写真・図版:プレジデントオンライン ■安倍晋三「裏切り者は絶対に許さない!」 戦後最長で内閣総理大臣を務めた安倍晋三は、手帳に「裏切った者」「裏切ったが戻ってきた者」「一度も裏切らなかった者」を緑、赤、黄に色分けして書き留めていたという。そして、一度裏切った者は絶対に許さなかった。 おおらかな人柄で知られる田中角栄 そのことを知っていたのが小池百合子だ。第一次安倍政権で女性初の防衛大臣に抜擢された身だったが、2012年の総裁選でかつてともに新進党を立ち上げた石破茂を担いだ。これを安倍は「裏切り」と見ていたのである。「安倍政権が長く続けば、私は党内で浮上できない」│小池はそう判断し、16年、都知…
[政治の現場]総裁選前夜<3> 「田中角栄元幹事長ほど、貫禄はありませんが」 (写真:読売新聞) 自民党幹事長の茂木敏充(68)は20日、新潟県柏崎市で衆院議員の鷲尾英一郎(47)が開いた会合に出席した際、司会者から「この地区に幹事長が来たのは角栄さん以来」と紹介されると、思わず笑顔を見せた。 約40人の茂木派(平成研究会)は、幹事長を務め、首相に上り詰めた田中が結成した田中派を源流とする。その後の経世会時代と合わせ、竹下登、橋本竜太郎、小渕恵三の3首相を輩出したが、総裁選挑戦は2003年、元運輸相の藤井孝男(81)が手を挙げたのを最後に途絶えた。 茂木は名門派閥の後継者であることを強く意識し…
【「維新は自民の3軍」維新も統一教会とズブズブ!】「戦争しないとどうしようもなくないですか」露呈した維新“極右”の正体、維新の会と国民民主党が煽る「戦争」~自民がダメだから維新に入れるというのは愚の骨頂~ ■維新 国会議員13人 旧統一教会めぐり“何らかの関係” NHK 2022年8月2日 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220802/k10013748321000.html ~~~ 「世界平和統一家庭連合」、旧統一教会をめぐり、日本維新の会は国会議員62人を対象に行った調査の結果、関連団体などと何らかの関係があったことが分かった13人の氏名を公表しました…
(2024/7/25) 『「もう歩けない」からが始まり』 自衛隊が教えてくれた「しんどい日常」を行きぬくコツ ぱやぱやくん 扶桑社 2023/9/24 <「もう歩けない」からが始まり> ・陸上自衛隊には、「もう歩けない」からが始まりという教えがあります。 ・これは、「もうダメだ」と思ってからが自分との闘いであり、弱気な気持ちを乗り越えなくてはいけないということです。 ・そうした行軍をしていて、いかに辛くとも、なんとかしてその辛さをごまかしながら歩き続けられるかが、本当の訓練の始まりになります。 ・教官は、「次の電柱まで歩け!」と伝えます。そして、次の電柱に着いたら、「その次の電柱まで歩け!」と…
【田中角栄は無罪だった?!田中角栄はアメリカにハメられた…東京地検「ロッキード事件」】安倍派が逮捕されない理由~東京地検特捜部は米国GHQ主導で設立~ ■田中角栄はなぜ葬られたのか? ――人気作家が徹底取材で挑んだノンフィクション大作『ロッキード』 本の話(文藝春秋)2021.01.13 真山 仁 https://books.bunshun.jp/articles/-/6031 ~~~ 1976年7月、今太閤といわれた田中角栄・前総理(当時)が東京地検特捜部に電撃的に逮捕され、日本中に衝撃を与えた「ロッキード事件」。 「思い返せば、あれはなんだったのかと思う事件です。事件が最高裁に上がる前から…