眼鏡堂書店の蔵書より、独断と偏見に塗れた”もっと読まれてもいい本”を紹介しつつ、全力でニッチな方向へとダッシュする【眼鏡堂書店の本棚】。 今回ご紹介するのは、綱淵謙錠の『斬』。幕末から明治の大きな時代のうねりの中で翻弄される首斬り役人の一族の物語です。 斬/綱淵謙錠 余談ですが、裏側見返しに前の持ち主の署名がありました。運動会中止の日に届いたようですが、書店名がどうしても読み取れませんでした。丸内書店のようですが、本当などうなんでしょう?解読班の方々、解読のほどよろしくお願いいたします。 前の持ち主の書き込み さて。 あらすじは、 最も人道的な斬首の方法とは、被刑者に何らの苦痛もあたえず、一瞬…